商品にはライフサイクルがある。
というのはご存じですか?
ライフサイクルというのは、
商品(製品)を人生になぞらえる考え方で、
以下の4つの段階に分けることができる。
- 導入期
- 成長期
- 成熟期
- 衰退期
生まれた赤ちゃんが、
成長期を過ごして大人になり、
成熟した人生を送りながらも
衰退していく。
といった、人の一生と商品の一生を
同じように考えたサイクルが
ライフサイクルというもの。
どの段階で
どのようにコストをかける、
どのようにターゲットを絞る、
出た利益をどこにつぎ込む、
といった戦略を練るのが
『プロダクトライフサイクル』
と呼ばれるものなんです。
WEBマーケティングをやっていくにしても
商品というものは存在していて、
例外なくライフサイクルに沿った盛衰が
行われるということがいえる。
とはいえ、
僕自身はまだ導入期にも入っておらず、
まだ何も生み出していないので、
WEBマーケティング上の商品の話ではない。
なんでこんな話をするのかというと、
“人”という商品がこの世に存在するという話。
言葉通りに捉えると、
『人身売買』かよってなっちゃいますが、
当然そんな話ではない。
「この人がいるから、その店にいく」
「その人が来るなら、時間を作ろう」
「この人から、商品を買いたい」
などといったようなこと。
誰にでも経験はあると思います。
買うにしろ、食べるにしろ、
お店に行くには何か目的があって、
その主たる目的が”人”だということ。
スナックのお姉さんを例にすると、
お客さんはだいたい男性で、
お酒に対してお金を払うことになります。
細かく言えば、
空間に対するお金だとか席代とかも
料金に含まれるけど、それはさておく。
「なんでお店に来るのか?」
「何をしに来るのか?」
という話になると、
ホステスが商品だという話になる。
「わたしがいるから」
「わたしに会いに来る」
「わたしと話がしたい」
そう、”わたし”が商品になる。
これは、
居酒屋のホールスタッフにはできない。
ラーメン屋の店員さんにもできない。
というより、お客さんの目的が
そもそも違うという部分は大きい。
看板娘と言われる人はいるだろうけど、
個人的に連絡先を交換したりするなど
それよりもう少し深い関係になる。
ここでライフサイクルの話に戻る。
どんな商品であれ、成熟して衰退するのだ。
話の発端は、
3、4年ほど食事や同伴をしていたお客さんの
様子が最近おかしいという相談を
そのホステスから受けた。笑
なんの相談やねん。笑
と思ったのが正直な感想だったが、
そのライフサイクルの考えがふと頭をよぎった。
ホステスさんは、商品だからだ。
もしかしたら、衰退期なのか?
少しゲスい表現になってしまうが、
ホステスのライフサイクルはこうだ。
気に入ったホステスさんの連絡先を聞く。
これが導入期。
それからガンガンお金使って、
食事や同伴やデートを重ねていい印象を与え、
あわよくば自分のものにしようとする、
といったグイグイいく時期が成長期。
ある程度の関係性が構築出来て、
成長期ほどじゃないけど定期的に店に来て
そこそこのお金を落としてくれる成熟期。
そして、そのホステスに飽きた衰退期。
で、今はその衰退期じゃないか?と。
じゃあ、衰退期になったらどうなるのか。
新しい商品を探すことになる。
もしくは、新しい商品を手に入れて、
古い商品に飽きたのかも知れない。
だから商品も、
成熟期段階でバージョンアップや
モデルチェンジ、カスタマイズが必要になる。
そうしないとお客さんに飽きられてしまう。
ロングセラーと言われる商品は、
そういった戦略でお客さんに飽きられない
努力をしていると言える。
商品を生み出すのは人の手だが、
商品をより良くするのも人である。
商品が”人”であるならば、
それをより良くしていくのはその人自身だし、
その努力を怠ってはいけない。
そのホステスさんが、
努力をしていなかったわけではないと思うが、
そのお客さんにとっては、
何か物足りないと思われてしまったのかも知れない。
さらに言えば、それは仕方ないことだ。
人の嗜好や想いは変わる。
そして万人受けすることも不可能。
「この人!」と狙いを定めて
自分を売ることを繰り返していく。
これはある種のターゲティングとも言える。
商品としての”人”として、
いろんな意味で常に自分を磨いておかなきゃ
さびれていってしまう。
今、ある意味”自分が商品”と
言える活動をしている。
そう思って、
この話が頭に浮かんだので書いてみた。
何であれ、自分磨きは怠らないこと。
そして学びは一生終わらない。
そう思えば、毎日が気付きだと思える日々になる。
そう過ごすことで、商品価値を高めていくしかない。