買い物をするときの究極の二択は、
“価格”と”品質”だと思うんです。
買い物と一言で言えるけど、
買い物にもいろいろある。
真っ先に思い浮かぶのは、
日用品や衣類、家具・家電など、
いわゆる本当の買い物。
商品を購入して、自らの手に入れる行為です。
乾電池から家や土地まで、
多種多様の金額や種類が存在することは、
あなたもご存じの通り。
宿泊業や飲食業などのサービス業は
あまり購入という概念がないかもしれない。
サービスは”提供”されるものだし。
とはいえ、提供されるサービスに
対価を支払っているのだから、
やっぱり買い物ですよね。
つまり、
お金を支払って、
何かを手に入れる、または提供されることは
全て買い物ということになると思っています。
そして、往々にして人はみな、
『安くていい物』を求めます。
そりゃそうですよね。当たり前の話です。
それは別にいいんです。
何も悪いことじゃない。
僕は建設会社に勤めているので、
直接商品を販売することはありません。
ですが、工事を施工することも
お客さんからしたら買い物になります。
で、今日の話。
工事の見積を依頼してきたお客さんが、
何を最優先にするのか聞いたところ、
「1にコスパ、2に見た目」
という返答がきた。
まぁ、わかります。笑
まさに、価格と品質をお求めじゃないかと。
以下、お客さんとの問答です。
客「今と同じようにやってください」
僕「これ、結構高いですよ」
客「そうなんですか?安いほうがいいんですけど」
僕「一番価格が抑えられる工事はこれです」
客「見た目が殺風景になりそうでちょっとねー」
僕「少し高くなりますが、こんな工事はどうですか?」
客「んー、仕方ないかな」
僕「わかりました、これでいきましょうか」
客「でも安くできるんでしょ?」
僕「安い商品を使えば安くできますが、割れやすいですよ」
客「えーそれは困る」
僕「ですよね。だとすると妥協はしないほうがいいと思います。意外と後悔される方多いんで」
客「・・・じゃあそれにします」
なんてやり取りがありました。笑
心の中で、「どっちやねん!」と思っていました。
よくありますけどね。
このお客さんは、コスパを重視しつつ、
見た目に満足感を得られるお客さんだったご様子。
コスパは大事なんだけど、予算内で抑えられて
品質が良くなるならOKというタイプでした。
これが、「本当にお金がない!」という
お客さんだったら、一番安くでって言います。
つまり、何にお金をかけるかは、
その人の財力が前提になるわけです。
もっと言えば、その人が見出す価値に対して
お金を払うということになる。
『安くていい物』とみんな言うけど、
その基準は人それぞれなんです。
今日のお客さんも、おそらく200万円ぐらいの
工事になりそうな感じ。
それが300万円になるよって話なら妥協するはず。
ただ、
それが230万円ぐらいなら大丈夫かなと
思っているのではないかと。
こだわるところに100万円の価値はないけど、
30万円の価値はあると思ったんでしょうね。
30万円て大きいですけど、そこに価値見出した
お客さんからしたら、その30万円は
『安くていい物』なんだと思ったんです。
こういう工事もそうですが、
サービスを含めた買い物って、
買ってしまえば終わりです。
そして、売りに出そうものなら、
ほとんどの物が値が下がります。
つまり、買った時が一番高価なんですよね。
むしろ、
買った時の満足感が価値なのかも知れません。
その満足感を得たくて、お金を払う。
いわゆるベネフィットと言われるところ。
ところが、僕たちが今紹介している
WEBマーケティングのビジネスを学ぶには、
そのベネフィットが結構先にあるんです。
さらにもちろんタダではできない。
新たな知識や学びを習得するには、
教えてもらわなければわからないことも
たくさんある。
学習塾や資格取得の専門学校とか、
英会話スクールとかもそうです。
当たり前にお金が必要ですよね。
ただ、その先にある、スキルを身につけた
自分に出会いたいから先行投資するわけです。
いくらかはそれぞれだけど、
そこに価値を見出して対価を払う。
で、
『安くていい物』だったかどうかは、
あとでわかることなんです。
だから、先行”投資”って言われるのかな
って思った話でした。
買ってみなければ、『安くていい物』かどうか
わからないですよね。
とはいえ、
『高い物がいい物』とも限らない。
それも、買ってみなければわからない。
一つ言えるのは、
『いい物』かどうかは自分が決めることですよね。
だとすると、『いい物』にできるかどうかは
自分次第でもあるということが言えますよね。